漫画『君たちはどう生きるか』を読みました ❝世の中でいじめや争いや差別がなくなる日がくるのでしょうか❞
漫画『君たちはどう生きるか』を読みました。
この本は、1937年に出版され、今もなお多くの人に読み継がれている歴史的名著と
いわれる小説です。今は、漫画でも出版されていて、私は、漫画版で読ませていただき
ました。
ブログで紹介されていて、興味をもったので、早速、購入して読み始めました。
ブログでは、読書家の方が、お勧めの本を紹介してくださっていて、ブログをしていな
ければ、出会えなかったと思われる本を読むことができて、有難いです。
読書家の方のお勧めもあって、読む本、読む本、考えさせられることや得るものがたく
さんあります。
▼他にも読ませてもらった本の感想を載せています▼
1937年に出版されたので、80年以上も読み継がれている本になります。
すごいですね。
調べてみると第二次世界大戦が、1939年から1945年までの6年余りにわたり
争われた戦争だったので、それより前に出版されていたことになります。
この本では、『いじめ』の問題も取り上げられています。
今、テレビでNHK土曜ドラマ『ひきこもり先生』というのをされていて、そのドラマに
でてくる中学校でも『いじめ』があります。
仲間同士で1人の子をいじめます。
そして、その仲間同士でも、いつ自分がいじめられる側になるかわからないので、
仲間で群れになって、1人の子をいじめます。
その状況を知っていても、見て見ぬふりをする先生すらいます。
学校の中で、先生が手を差し伸べてあげないで、誰が手を差し伸べてあげられるのでしょうか?
先生が、正しい道に導いてあげないで、誰が導いてあげられるのでしょうか?
そのドラマの中で『いじめ』はこれからもなくならないといいます。
そういった『いじめ』が戦争前から、いやそれよりずっと前から、今も変わらずあるの
だなと感じました。
「子供のうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考えをしている。」
と著者はいいます。
昔の人はみんな、太陽や星が地球の周りを回っていると信じていました。
地球が宇宙の中心だと信じていたのです。天動説ですね。
それではどうしても説明のつかない天文学上の事実に出会ったコペルニクスは、
地球の方が太陽の周りを回っていると考えました。地動説ですね。
後に、地動説の方が正しいと証明されましたが、
一般にこの学説が信奉されるまでに、何百年という年月がかかりました。
人間が自分を中心として、ものを見たり、考えたりしたがる性質というものは、これほ
どまで根深く、頑固なものです。
子供のうちは、自分が中心になって、物事を考える傾向にあります。
それが、大人になるにつれて、世間にもまれ、いろいろな物事や、人を理解していきます。
でも、はたして、自分が中心の考えは、子供のうちだけなのでしょうか?
人間が、自分中心として、物事を考えたり、判断するという性質は、大人の間にもまだ
まだ根深く残っています。
だから、今なお続く、勢力争いや差別が起こったりするのではないでしょうか?
ある日、この物語の主人公(コペル君)の友達が、上級生にからまれます。
からまれたことには原因があるのですが、上級生が、「他にも仲間がいるのか?」と聞
いた時に、コペル君は、殴られるのが恐くて、「自分も仲間です。」と言うことが出来
ませんでした。友達は、上級生に殴られました。
この日から、コペル君は、猛烈な後悔で、病気になって、学校に行けなくなります。
「自分なんか死んでしまった方がいい。」とまで思ってしまいます。
その後、叔父さんの支えもあり、立ち直り、友達に誤りの手紙を出します。
友達からの返事はこないまま、コペル君は学校に向かいます。
友達の反応は。。。。。。
自分が誤っていた場合に、それを認め、そのために苦しむということは、人間だけが出
来ることです。
正しい理性の声に従って行動するだけの力があります。
人間が、不幸を感じたり、苦痛を覚えたりするということは、人間がもともと、憎みあ
ったり敵対しあったりすべきものではないからです。
お互いを尊重し、愛し合ったり、好意をつくしあって、調和して生きてゆけば、
苦しく感じる必要はありません。
人間は、考え、行動を起こす力があります。
誤ちを反省し、立ち直ることが出来ます。
自分で自分を決定する力を持っています。
人と人同士、国と国同士が、もっと向き合って寄り添いあい、話し合えば、わかりあえ
ることも多いのではないかとこの本を通じて改めて感じました。
もっと世界が手を取り合って、調和していけたら良いなぁと思いました。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございましたm(__)m